小説『青くて痛くて脆い(住野よる)』要点だけまとめた3分10秒でわかる あらすじ
『青くて痛くて脆い』の著者は「住野よる」です
住野よるさんは映画化にもなった『君の膵臓をたべたい』で有名ですね
今回、紹介する『青くて痛くて脆い』も映画化になりました
原作の小説のあらすじを簡単に理解できるようまとめてみました
※ブログの下のほうにはネタバレあります
主要登場人物
田畑楓(たばたかえで)
主人公。「モアイ」を創立した一人。人に必要以上に近寄らないを信条としている。エヴァンゲリオンの碇シンジみたいなタイプ
秋好寿乃(あきよしひさの)
ヒロイン?かな。「モアイ」創立した一人。「世界中の人が幸せであってほしい」という理想論の持ち主。「なりたい自分になる」が信条。田畑楓とは真逆の性格
董介(とうすけ)
田畑楓の元バイト先の友達。人見知りしないタイプ。「モアイ」を嫌っている。後輩のポンちゃんに、ちょっと恋心を抱いている
董介のゼミの後輩。人懐っこい性格。「モアイ」の幽霊部員
川原理沙(かわはらりさ)
田畑薫のバイト仲間であり大学の後輩。「モアイ」の部員で「モアイ」が割と好き
テン
「モアイ」の幹部。チャラいと周りから言われているが、実はそうでもない
脇坂(わきさか)
「モアイ」の発展に協力した田畑楓の大学の先輩。秋好寿乃と元恋人?
ヒロ
「モアイ」のトップ
あらすじ(ネタバレなし)
田畑楓は大学一年のとき、秋好寿乃が大学の講義中に「この世界に暴力はいらないと思います」と発言する。 そんな理想論をもった秋好寿乃は周りから「変な奴だ」っと敬遠されてしまう。田畑楓は人の意見に反論はしないことを信条とし、人と極力かかわらない大学生活を送ろうとしていたが、真逆の考えて方である秋好寿乃を受け入れてしまう。
秋好寿乃の理想を実現するのに結成したサークル「モアイ」。最初は秘密結社と称して二人だけだったが、徐々に大学に認められる程に規模が大きくなり、部員が多くなった。部員が多くなり、疎外感を感じだした田畑楓は「モアイ」を脱退した。そして、秋好寿乃は「この世に存在しなくなった」
「モアイ」は創立当初は、秋好寿乃の「明日、世界が変わるかもしれない」などを理想とし、ボランティア活動をする程度のサークルだった。しかし、規模が大きくなればなるほど、それは変わり、学生と会社を繋げるパイプ役のようなサークルになった。秋好寿乃の理想を「嘘にしない為」に田畑楓は「モアイ」を壊すことを決めた。
田畑楓は友達の董介と協力し、「モアイ」のスキャンダルを見つけようとした。
以下からはネタバレです。
割と衝撃的で、小説を読んでる時に「おっ、そういうことか~」っと声を出しました
知りたくない人は絶対に見ないで下さい
あらすじ(ネタバレあり)
田畑楓は「モアイ」とって壊滅的なネタを見つけた。それは大学生の連絡先を黙って会社の人事に提供していたこと。そのネタをSNSで拡散した田畑楓。
世間的に大きく問題化され、「モアイ」のトップであるヒロは「モアイ」の部員を集め、説明会を開いた。その説明会を聞きたくて田畑楓は会場に向かった。そこで、「モアイ」のトップでるヒロと出会う。ヒロは秋好寿乃である。約二年半ぶりの再会である。そこで田畑楓は秋好寿乃を傷つけてしまう。そして、説明会では「モアイ」の解散を宣言した秋好寿乃。※田畑楓の中で「秋好寿乃はこの世にいなかった」のだ
本当は「モアイ」や秋好寿乃を傷つけたくなかった。秋好寿乃と二人だけで「モアイ」をしたかった。「モアイ」の規模が大きくなると、秋好寿乃が田畑楓を相手にしてないと、田畑楓が勝手に思っていた。だから、「モアイ」に復讐がしたかった。
田畑楓は無事に大学を卒業し、社会人となった。「モアイ」は解散したが、後輩たちが後継者となり似たようなサークルを作っていた。そのサークルは健全であり、大学生の就職に対する悩みや相談を、社会人の自分たちが助言をしにいくという交流会だ。その交流会に秋好寿乃がいた
まとめ
この小説は「自分が傷つきたくないから、他人に不用意に近づかない」そんな考え方の持ち主である主人公の田畑楓の物語です。でも、最後には傷ついた自分を受け入れ、間違った自分を受け入れる考え方になりました。その証拠に「無視されても、拒絶されても、もう一度ちゃんと傷つけ」と書いていました。
以上、ご拝読ありがとうございました