小説『望み(雫井 脩介)』 要点だけをまとめた3分25秒で読める あらすじ

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ごく普通の4人家族、思春期の子供を持つ親は是が非でも読んでもらったらと思います。自分もその一人で、結末ではとても考えさせられました。

息子は加害者か?被害者か?・・・・・・・・・

ちなみに堤真一さん、石田ゆり子さんが出演の映画化になりました。2020年10月9日からロードショーです

 

 

登場人物紹介

石川 一登(いしかわ かずと)

主人公、建築デザインの仕事をしている。一家の主で息子が加害ではないことを願っている

石川 喜代美(いしかわ きよみ)

一登の妻。息子が殺人者でも、とにかく生きていてほしいと願っている

石川 規士(いしかわ ただし)

一登と喜代美の高校一年生の息子。殺人容疑がかけられる

石川 雅(いしかわ みやび)

一登と喜代美の中学3年生の娘

 

あらすじ(ネタバレなし)

思春期の息子と娘と暮らしている夫婦。家族4人暮らし。ごく普通な一般的な家族。

高校生の息子が外出が多くなってきた。しかも、アザを作って帰宅したときもあった。そして、ナイフを部屋に隠しもっていた。父親である一登はそのナイフを預かった。その矢先、息子が行方不明になった。そして、規士の友人が殺害された

規士の友人が殺害されたと同時にその関係者の行方不明者は3人。その内、2人は逃走中と確認されている。なら、あと1人は・・・?

その1人が規士なのか?規士だとしたら、加害者なのか被害者なのか?加害者ならどこまで加担したのか?被害者ならケガをしているのか?もしくはもうこの世に・・・。ただその1人が規士ではない可能性もある。全く、この事件に関係ないのかもしれない・・・

マスコミやネットであることないこと書かれ、一登、喜代美、雅の家族は途方に暮れていた。しかも、一登の仕事減という影響もあった

一登は加害者でないという「望み」。ただそれは亡くなっているという同義語。喜代美は加害者であっても生きてほしいという「望み」。その違った「望み」で夫婦に亀裂が発生する

果たして真実は・・・?

 

あらすじ(ネタバレあり

逃走中だった2人の少年が確保される

そして、1人の遺体が発見される。

それは息子の「規士」だった

規士を含むグループ4人のお金を絡むイザコザが原因。そのイザコザがあり、規士はナイフを購入したが、それは父親の一登に見つかり預けた。しかし、預けたナイフがいつのまにかなくなっていた。しかし、規士はそのナイフを部屋に置き、持ち出さなかった。規士は「ナイフを持ち出す」という一登達に裏切り行為はしなかったのだ。

ただそのナイフを取り上げず、規士が持っていたら、もしかしたら「規士が生きている」という未来に変わっていたかもしれない

娘の雅は規士が犯人なら困るという考えを持っていたので、規士の遺体の前で泣き崩れた。「ごめんなさいと」

石川家は世間からの誹謗中傷に対しては救われた。規士は石川家を救ったのか?残された家族は救われたと感じているのか?・・・

 

まとめ

この小説は、冒頭でも書きましたが、思春期の親御さんに是が非でも読んで頂きたいです。もちろん、思春期が過ぎた親御さんでもOKです

「加害者=生きている」「被害者=亡くなっている」

どっちがいいですか?

自分は「加害者=生きている」がいいです

 

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